かんたん住まいの
お手入れ法
暮らしに役立つキッチン、浴室、洗面室などのお手入れ方法をご紹介します。
こちらはあくまで参考資料として記載しておりますので、お取扱いには十分ご注意ください。
キッチン
シンクのお手入れ
シンクは柔らかいスポンジに中性洗剤を付けて毎日洗ってください。粒子の粗いクレンザーを使うと傷が入りますので、クリーム状のクレンザー(ジフ・ホーミング等)を使うといいでしょう。
カウンタートップ
《日常の汚れ、水あか》水拭き、中性洗剤を浸した布で拭く
《頑固な汚れ》クリーム状のクレンザーでやさしく磨く
使用上の注意
- ビンなど硬いものを落とさない(割れ、欠け)
- 熱い鍋などを直接置かない(焼けこげ、変色)
- お手入れに漂白剤を使わない(表面のくすみ)
洗面所
洗面台のお手入れ
洗面台の汚れは、水あかや脂肪によるものです。クレンザーを付けたスポンジで洗うときれいになります。
クレンザーはなるべく粒子の細かいものを選ばないと洗面台に傷を付ける原因になります。
また、洗面台に付いた水滴をこまめにふき取っていれば、水あかがつきにくくなります。
ヘアピンの赤さびを落とすには
洗面台やタイル部分についた赤さびは、ヘアピンや缶のさびが移ったもらいさびです。
このさびを落とすには、50度ぐらいのお湯を少しかけてから、洗濯用の還元系漂白剤(ハイドロハイター等)を少量振りかけます。
10分以上そのままにしておき、スポンジか濡れ雑巾でふき取ってください。
浴 室
ユニットバスのお手入れ
浴室用洗剤をスポンジか柔らかいブラシに付けてサッとこすれば簡単にきれいになります。たわしやクレンザーは傷の原因となりますので、使わない方がいいでしょう。
なお、FRPユニットバスは一体成型なので、1か所でも破損すると全体を取り替えなくてはなりません。
排水口のお手入れ
排水口はごみがたまりやすく、詰まらせてしまうと掃除が大変です。日頃から清潔に保つようにしましょう。
それには、必ず目皿を取り付け、毛髪などが排水管に流れないようにします。また、定期的に目皿を取り外し、トラップ(臭気が上がってこないようにお椀型に水を張ったもの)内の汚れも掃除してください。
シャワーヘッドのお手入れ
シャワーヘッドの穴に汚れが詰まってしまうと、水の勢いが弱くなります。
水が出る穴の開いた金属部分を外し、浴室用洗剤を付けた歯ブラシで裏から掃除しましょう。
カビ対策
浴室の湿気が室内にこもると結露やカビの原因となります。入浴中は換気扇を回して、湿気を戸外に出しましょう。
また、家族全員の入浴が終わったらお湯を抜き、ドアは必ず閉めてください。
さらに1時間程度換気扇を回せば、湿気はかなり抑えられます。浴室は、週に1回は完全に乾燥させましょう。
効果的なカビ取り法
カビ取り剤からは、人体に悪影響を及ぼす塩素ガスが発生します。塩素ガスは空気より重く、下の方にたまる性質です。したがって、カビ取り剤を使う時は、換気をよくして低い姿勢を取らず、短時間に終わらせる必要があります。
使い方はまず、受け皿にカビ取り剤を入れコテパテを浸します。垂れないようにしごいてから塗って下さい。一度にカビをこすって落そうとは考えずに、カビ取り剤を手早く塗ることが肝心です。
窓を開けたり、換気扇を回すことを忘れずに。
塗り終わったら浴室から出て、2~3時間そのままにしておきます。これでも落ちなかった頑固なカビは、ティッシュペーパーに塩素系漂白剤の原液を含ませて貼り付けておきます。こうすれば5時間ほどで消えると言われています。
トラップの仕組みとお手入れ
浴室のトラップ
浴室の床には、お椀型のトラップが付いています。
目皿を外してお椀を取り出し、歯ブラシやタワシで水洗いしてください。 汚れがひどい時は、掃除用洗剤を浸したぬるま湯を使うと落ちやすくなります。
洗面所のトラップ
洗面化粧台の下のドアを開けると、配水管をS字やP字型に曲げたトラップがあります。
管の下に洗面器を置き、管の下に付いているネジを回して取り外し、中にたまっていた水を抜いて歯ブラシなどで水アカを落とします。
掃除終了後は漏水の確認を忘れずに。数カ月に1度は、掃除しましょう。
洗濯機防水パンのトラップ
ホースを差し込む部分が封水筒と一体になり、伏せたお椀のようになって封水が切れるのを防止しています。
ヘアキャッチャーだけでなく、封水筒を抜き出してトラップ内も掃除してください。
また、乾燥機付きの洗濯機は、送風によりトラップの水が無くなり、臭いが上がってくる場合があります。コップ1杯程度の水をトラップに貯めるように排水すると臭いが収まります。
建 具
木製建具のお手入れ
新築のマンションの場合、木製の建具はコンクリート壁から蒸発する湿気の影響等を受け、どうしても反りが生じてしまいます。特に、乾燥した部屋との境にあるふすまは、乾燥した部屋のほうに反ってしまいがちです。
これをできるだけ防ぐには、各部屋の湿度を一定に保つよう換気することです。
もしふすまが反ってしまったら、ふすまの裏表を逆にしてください。しばらく使っている間に直る場合もあります。
また、ふすまや障子がガタガタしたり、滑りが悪いときは市販の敷居テープを貼れば解消します。
ドアの下がり
長年使っている木製ドアは、蝶番のねじ穴が大きくなって閉まりが悪くなることがあります。これを直すには埋め木をしてねじを締め直すといいでしょう。
- ドアを正常な位置に持ち上げ、木片や雑誌などをかませます。
- 蝶番のねじを外した穴に、割りばしを削って木工用接着剤を塗ったものを埋め込みます。はみ出した頭は切り落とします。
- きりで穴を開け、木ねじで固定します。
木ねじが入りにくいときは、先端にロウか石けんをつけてみてください。
網戸のお手入れ
網戸が汚れてしまったら、まず掃除機でほこりを吸い取り、大きめのスポンジ2個でネットを表と裏から挟み込んで網目にそってこすります。その後、住まいの洗剤(マイペット、ルック等)を付けた雑巾2枚で同じようにこすります。
最後はからぶきしておきましょう。
仕上げにスプレー式の柔軟剤を吹き付けておくと、ほこりが付きにくくなります。
サッシ敷居のお手入れ
ごみや汚れがたまりやすい敷居は、こまめに掃除をしないと開閉しにくくなったり、さびの原因になります。専用の小さなブラシが市販されていますので、掃き取ってから細かいほこりは掃除機で吸い取りましょう。
サッシが開けにくくなったら、ドライバーで戸車調整ねじを調節してください。
床
フローリングのお手入れ
フローリングの床は水気が嫌いです。水分を多く含むと反りが生じます。
特に寄せ木合板は水分が染み込むと継ぎ目が黒ずむので注意してください。
日常の掃除では、化学雑巾や固く絞った雑巾で汚れをふき取りましょう。
畳のお手入れ
畳は毎日掃除機をかけていれば、特別な掃除は必要ありません。掃除機をかけるときは、畳の目に沿って堅めのブラシでごみを取り除きます。その後固く絞った雑巾でふくときれいになります。
梅雨時期などで畳がべとつくときや、汚れが目立つときには湯ぶきをします。
家庭用洗剤を薄めた液に浸した雑巾を固く絞り、軽くふきましょう。最後は必ずからぶきしてください。このとき、畳のへりに洗剤が付くと脱色してしまうので注意が必要です。
お手入れのポイント
- 畳は直接日光にあたるとすぐに変色してしまいます。入居まで間があるときなどは、古新聞で覆っておきましょう。
- 畳の上にカーペットを敷いたままにすると、カビやダニが発生する原因になります。時々外して通風しましょう。
壁・天井
ビニールクロスのお手入れ
ビニールクロスは汚れが付きにくいので、特別な手入れは必要ありません。
汚れが目立つようでしたら中性洗剤でふき取りましょう。
最後は洗剤分を残さないように、よく絞った濡れ雑巾で水拭きしてください。
結 露
結露とは
結露とは、空気中の水蒸気が壁面や窓ガラスに当たって冷え、水滴となったものです。特にコンクリート構造で密閉性の高いマンションでは自然な換気がなされず、結露しやすくなっています。結露を放置しておくと、天井や壁にシミができたり、カビやダニの原因になりますので、水滴を見つけたら、こまめにふき取ってください。
結露の防止法
①換気を心がける
晴天のときはなるべく窓を開けて、換気をしましょう。特に冬場は、ストーブによって水蒸気が発生するので、こまめに換気しましょう。
また台所で煮炊きをするときは、必ずレンジフードや換気扇を回しましょう。
24時間換気システムを利用しましょう。
②エアコン・除湿器を使う
湿度が高い梅雨時は、エアコンや除湿器を使って室内を乾燥させましょう。
③室内の湿気を抑える
室内に洗濯物を干したり、加湿器を使うことはなるべく避けましょう。また入浴時には必ずドアを閉め、湿気が室内にこもらないようにしてください。
④窓ガラスや壁に付いた水滴を放置しない
水滴に気付いたら、すぐにふき取る習慣をつけましょう。カーテンのカビ防止には、防水スプレーを吹き付けておくと効果があります。壁は水蒸気をふき取った後、ドライヤーで乾燥させればなおよいでしょう。
⑤押入れの風通しをよくする
湿気がこもりやすい押入れは、壁と床にすのこを取り付け、収納してあるものが直接壁に触れないようにします。また、天気のよい日には押入れの戸を開放しましょう。布団乾燥機や扇風機で風を送り込んでも効果的です。
⑥家具類の置き場所に注意
家具は壁にピッタリつけずに、裏側にも風が通るようにすき間をあけるといいでしょう。ただし、地震時に転倒等しないよう注意が必要です。
カ ビ
ビニールクロスのカビ取り法
中性洗剤を薄めた液に浸した雑巾でふき取った後、消毒用アルコールで除菌します。ふいた箇所はドライヤーで乾燥させましょう。ひどいカビの場合は、必ず裏側にも発生しているので、貼り替えが必要となります。
畳・カーペットのカビ取り法
表面だけのカビでしたら、カビ取り剤を浸した雑巾を固く絞り、ふき取ります。畳床やカーペットのフェルト部分にまでカビが達していたら取替えが必要となります。