発電量を増やして残りのFIT期間を
最大限に収益化
太陽光発電所の
「リパワリング」
FIT制度が始まって10年が経ち、売電収入が減ってきていたり、システムの老朽化が気になっていたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に、オススメしたいのが、太陽光発電所の「リパワリング」です。
皆様は「リパワリング」についてご存じですか?
FIT開始当初には想定していなかった新たな制度によって、売電収入が減ったり支出が増えたりといった影響がでていますが、少しでも売電収入を増やすために注目されはじめたのがリパワリングです。
そこで、この記事では、「リパワリング」について、基本情報から手法についてまで詳しくご紹介いたします。
リパワリングとは?
リパワリングとは、経年劣化した太陽光発電設備を新型モデルへの交換をすることで発電量を増強することを言います。太陽光発電の設備交換をすることで発電量を増やし、保守管理費の削減を図ることが可能です。
太陽光発電は、運用期間の経過とともにパネルやパワコンなどが経年劣化してしまいます。それにより、導入時に比べ発電量が低下していくことは避けられません。限られたFIT期間で最大の収益を生み出すには、発電量をいかに向上させるかが重要です。早い段階でリパワリングすることで、発電量を改善し、FIT期間終了まで太陽光発電システムの収益を最大化できるのです。
なぜ、今リパワリング?
太陽光発電の導入が日本で急速に普及した背景には、2012年7月、「固定価格買取制度(FIT)」が制度化されたことが大きく影響していました。このFITから10年が経った現在、太陽光発電設備の経年劣化による発電損失は増加しており、収益は年々減少傾向にあるというのが現状です。さらに代理制御や廃棄費用積立制度の開始も、収益の減少に影響を及ぼす可能性があります。
発電量を増やす方法として、パネルを増設する方法もありましたが、稼働済みの太陽光発電にパワコンの定格出力を変えずにパネルを積み増す、事後的な「増設による過積載」が問題視され、2017年に経済産業省・資源エネルギー庁の改正FIT法によって規制されています。
初期導入費用をかけて設置した太陽光発電所。ほとんどの方が売電収益を見込み、FITが終了するまでに、どれだけ収益を生むことができるかということを計画し、設置されていると思います。それを担保するためには、設備の定期的なメンテナンスや、必要な場合に新しいものへの交換が不可欠となっており、たとえ設備がまだ保証期間内だから大丈夫と思っていても、さらに改良された新しい設備への取り換えによって、より多くの発電が見込めることも多くあるのです。
そこで、FIT法を順守しつつ発電量を増やし、収益の最大化を可能にするリパワリングが重要視されています。
リパワリング方法2選
①オプティマイザの設置
「オプティマイザ」とは、影による発電ロスを最小化させることを可能とするものです。具体的には、「オプティマイザ」の設置により、パネルごとを最適な電流・電圧で動作させることが可能となり、ストリング内の他のパネルに影響を与えることを回避することができるという仕組みです。
各パネルレベルでのモニタリング機能が付随する「オプティマイザ」を設置することで、パワコンレベルよりも格段に精度の高い遠隔監視ができ、保守点検(メンテナンス)の効率化も実現できるのです。
実際に、「オプティマイザ」の設置により発電量を数%以上アップできたという事例も少なくありません。ロスしていた収入も回収できることで、収益の回復を見込めます。
②パワコンの交換
前述したように、FIT開始から10年が経過し、FITの終了まで残り半分となりました。太陽光発電の機器保証は10年で切れるものが多く、故障してしまってから交換するまでの間、大きな売電ロスとなってしまいます。保証期間の確認と計画的なメンテナンスが非常に重要です。
導入時に設置したパワコンを保証期間ギリギリまで使用するのではなく、早い段階でリパワリングすることで、FIT期間終了まで、売電ロスなく太陽光発電所を運用することが可能です。
それだけではありません。パワコンの最新の製品は、技術の進展によって発電効率が数%高まっているため、入れ替えただけで発電量を増やせることがほとんどです。また、パワコンの部品交換は意外と費用がかさみ、交換部品の調達に苦労することがあるため、新型のパワコンに総入れ替えする方がむしろ経済的な場合があるのです。
さらに、パネル同様、パワコンも価格低下が進んでいるため、積み立ててきたメンテナンス費用の範囲内で、新型に入替えも可能なケースも多くあります。早期に取り組むことで、発電量が向上し、より高いシステム収益を得ることが可能となります。
ここで、早期に取り組むことのメリットを整理しておきましょう。下記3つにまとめられます。
できるだけ早期交換することがリパワリングのコツですね。
まとめ
太陽光発電所のリパワリングは、早期に取り組むことによって、売電ロスを最小限に抑え、利益の最大化を図ることができます。
更に、FITが始まって10年、発電所の見直しの時期としても1つの節目と言えるでしょう。
長期的に太陽光発電所の売電収入を高めるために、リパワリングの検討をされてみてはいかがでしょうか?
特に
このような発電所をお持ちの方は、早急にリパワリングの検討をされることをお勧めします。
当社、株式会社ダックスは太陽光に関することなら全てお任せいただけます!
お気軽にご相談くださいませ。
担当:藤川(092-737-1131)
fujikawa@dax-jp.com