企業におすすめする電気代対策
最も効果的な削減
手法とは?
皆さんは電気料金がどのようにして決まっているのかご存じでしょうか?
電気代の削減を検討する上で、電気料金の仕組みを知っておくと、より効果的な電気代削減手法を取ることができます。
今回は、電気料金の仕組みと具体的な削減手法をご紹介します。
電気料金の仕組み
まずは電気料金の仕組みを解説します。
電気料金
基本料金
定額制の基本料金
電力量料金
使用電力によって
変動する料金
燃料調整額
1kWhあたりの定額で、火力発電のための燃料の価格によって反映される(毎月変動あり)
再エネ賦課金
1kWhあたりの定額で、FIT制度によって電力会社が買取に要した費用を電気使用量に応じて需要家が分担
電気料金は上記のように「基本料金」「電力量料金」「燃料調整額」「再エネ賦課金」を足し合わせたものとなっており、基本的には家庭の電気代と同じ仕組みです。
この中でも、「燃料調整額」と「再エネ賦課金」が近年上昇していることから、電気代は高騰を続けています。
そのため、高騰し続ける電気代を削減するためには、
・電力会社から購入する電力量を減らす
上記いずれかの方法をとる必要があります。
実際にかかる電気料金はどれくらい?
では上記の項目をもとにした場合、実際にかかる電気代はどれくらいでしょうか?中小規模の工場を想定して電気料金を算出してみます。
条件は下記の通りです
基本料金単価 | 1,200円/kW |
---|---|
契約電力 | 200kW |
使用電力量 | 30,000kWh |
電力量料金単価 | 13円/kWh |
燃料調整単価 | -3円/kWh |
再エネ賦課金単価 | 3.36円/kWh |
上記の場合の電気代は以下の通りです。
基本料金 | 240,000円 |
---|---|
電力量料金 | 390,000円 |
燃料調整費 | -90,000円 |
再エネ賦課金 | 108,000円 |
合計 | 648,000円 |
こちらが実際に中小企業でかかる電気料金とした場合、どういった電気料金の削減方法があるのかについてご説明します。
電気代削減手法①電力会社の切り替え
2016年4月の法改正にて、電力小売りが自由化されました。
この改正により、様々な新電力の会社(小売電気事業者)から電力を選ぶことができるようになったため、より低価格な電力会社を選択することで電気代削減に繋がります。
電気代削減手法②省エネ設備の導入
省エネ設備の導入は、電力会社から購入する電力量を減らすのに有効な手段です。省エネ設備には高効率設備とエネルギーマネジメント設備の二つが挙げられます。
高効率設備
高効率設備として挙げられるのが、高効率空調やLED照明です。
空調や照明などは使用時間が長いためこれらを高効率化、すなわち消費電力が少ない設備に転換することで電気代の削減に繋がります。
また、LED照明は寿命が長く、電気の交換を頻繁に行う必要がなくなるためメンテナンス費用の削減にも効果があります。
エネルギーマネジメント設備
エネルギーマネジメント設備としては、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入が挙げられます。
EMSを導入することで、企業のエネルギーが見える化できます。
それにより、設備や機器ごとに無駄なエネルギー消費が無いかを細かくチェックすることができ、それに合わせた最適な運転制御を行うことができるのです。
上記のような省エネ設備を導入することで、電気代の削減に一定の効果があります。
電気代削減手法③自家消費型太陽光発電の導入
電力会社から購入する電力量を減らす上で非常に効果的なのが、自家消費型太陽光発電の導入です。
自家消費型太陽光発電を導入することで、発電した分だけ電力会社から購入する電力を減らすことができます。
また、日中の最大電力使用量を抑えることもできるため、契約電力の引き下げも同時に実現できるのです。
例として、電気料金単価が16.5円/kWhの企業が100kWの自家消費型太陽光発電を設置した場合の電気代削減額が以下の通りです。
企業の電気代削減例
システム容量:100kW
年間発電量:110,000kWh
自家消費率:80%
電気料金単価:16.5円/kWh
上記の電気代削減額からも分かるように、自家消費型太陽光発電の導入は電気代削減において絶大な効果があります。
まとめ
今回、紹介した電気代削減手法の中でもオススメなのは、自家消費型太陽光発電の導入です。
自家消費型太陽光発電を導入することで、電力会社から購入する電力量を大幅に削減でき、電気代削減の根本的な解決に繋がります。
ぜひ皆さまも、電気代削減の取り組みとして、自家消費型太陽光発電の設置をご検討ください。
弊社では長年に渡る太陽光発電事業によって得た実績とノウハウで、お客様の現在の状況をヒアリングし、お客様にとって最適なプランを検討、ご提案させていただきます。
担当:藤川(092-737-1131)
fujikawa@dax-jp.com